かつては特級、一級、二級と級別で区分けされていましたが、最近は精米歩合やアルコール添加量等で区分けされています。
現在は特定名称酒と普通酒の2つに大別されており、その特定名称酒は、純米酒と本醸造酒の2つに分けられます。
日本国内はもちろんのこと海外でも製造されており、多くの銘柄があります。
主な銘柄は以下のとおりです。
・日本:
「田酒」(青森県)「十四代」(山形県)
「久保田」(新潟県)「黒龍」(福井県)
「賀茂鶴」(広島県)「獺祭」(山口県)
・海外:
「Momokawa」(ももかわ:米国。青森県・桃川が技術協力)
「Go-Shu」(豪酒:豪州。兵庫県・小西酒造が出資)
米と米麹だけで造った酒。精米歩合が60%以下(米の外側40%を糠として廃棄し、内側60%を原料として使用。磨いた米=精米歩合の数字が低い物ほど、高品質かつすっきりして香りの華やかさが目立つ)から50%の物を指します。
・純米大吟醸酒
精米歩合50%以下と、数ある酒の中で一番低い吟醸酒(長時間、低温で発酵させた物)。その分だけ高品質で値段は高め。
・純米吟醸酒
精米歩合が60%以下の酒。
・特別純米酒
精米歩合が60%以下(純米吟醸酒と同じ歩合)、又は特別な製造方法が用いられた純米酒。
・純米酒
精米歩合による規定はない。日本古来の酒。
純米酒に醸造用のアルコールを添加した酒のことで、醸造用アルコールを添加することで、発酵中の酵母に刺激を与えて味や香りを立て、丸みを持たせるのが目的です。精米歩合は70%~50%。添加する醸造用アルコールの量は白米の総重量の10%以下に抑える必要があります。
・大吟醸酒
精米歩合が50%以下の酒。
・吟醸酒
精米歩合が60%以下。
・特別本醸造酒
精米歩合が60%以下。
・本醸造酒
精米歩合が70%以下と、他の日本酒に比べて高い。
原料米1トンあたり、120リットル以下の醸造用アルコールが添加されている。
俗に「生酒」といわれている物がありますが、その定義とは一体何なのでしょうか?
通常の日本酒は、発酵させたものを絞って火を入れて貯蔵し、その後ろ過して火を入れた物を製品化しますが、「生」と付く酒の場合は以下のような形で製品化されます。
・生酒(本生)
いわゆる「火入れ」(低温殺菌。雑菌を死滅させて、酵素を止めること)を行わない。香りと味わいが新鮮だが、火を入れないので味の劣化が早く、蔵の近く以外で飲むのは困難とされている。
・生詰め酒
絞った段階で火を入れて貯蔵し、ろ過の際には火を入れずに製品化する。
・生貯蔵酒
絞った段階では火を入れないが、貯蔵後にろ過する際に火を入れる。
大事な
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