・ブランデーに賞味期限はなし。半永久的に飲めます
ブランデーには賞味期限がありません。アルコール度数が高いので腐敗しないためです。安定した結晶である砂糖と同じように、変質しにくいものなので、法律でも賞味期限の記載をしなくてもよいことになっています。
未開封であれば、基本的には何十年前のものでも飲めますし、味も変わりません。
・置いておいても熟成されて美味しくはなりません
ブランデーは熟成年月が長いほど、まろやかで美味しくなります。しかし、熟成は樽の中でしかしません。瓶詰めした段階で熟成はとまってしまうので、「10年もの」のブランデーを自宅に20年保管したからといって、「30年もの」のブランデーにはなりません。
それは、ただの「20年保管した10年もののブランデー」です。ややこしいですね!長期保存しても価値が上がるわけではありません(レアものなど、別の要因で価値があがることはあります)。
瓶詰め後も熟成するのは、ワインや日本酒などの醸造酒。ご自宅保管で「20年もののワイン」を作って子どもと将来飲む、なんて素敵ですね(熟成に向くワインと向かないワインがあります。また、長期保管は大変です。別のコラムにて解説します!)。
・コルクの劣化と空気に注意!
上に、ブランデーの賞味期限は半永久と書きましたが、保存状態が悪い場合はその限りではありません。
コルクが乾燥によって劣化している場合、そこから空気が入って酸化する場合があります。コルクの乾燥を防ぐためには、ワインでよく見るように横倒しにして保管する方法が簡単ですが、コルクの臭いがお酒に移ってしまうというデメリットがあります。
乾燥かコルク臭かというジレンマですが、ウイスキーやブランデーは立てて保管するのが一般的です。ブランデーやウイスキーはアルコール度数が高いため、ワインよりもコルク臭が出やすいためです。
コルクの乾燥を防ぐために、シールテープを貼る方もいます。これは開封したブランデーの保管にも有効です。詳しくは次に解説します。
・開封後のブランデーの賞味期限は?
開封したブランデーは、酸化が始まり、アルコールと香りが抜けていってしまいます。美味しく飲むためには早く飲むことです。直射日光や高温を避けて保管すれば、開封しても3ヶ月はほとんど風味は変わりません。
半年〜1年程度なら、まったく変化を感じない方も多いです。1年程度で飲みきるのが理想ですが、数年おいたものでも美味しく飲めるのであれば飲んでしまってもかまいません。古いブランデーでお腹を壊したという例はないので、味だけの問題です。
数年おいてしまい、飲用に適さないものはお菓子作りなどに使うと良いでしょう。
・未開封のブランデーの保管方法
直射日光は避けます。日光に含まれる紫外線が、有機物を分解する作用があるためです。変質すると味が変わってしまいます。
激しい高温も避けます。シンク下の収納などが手軽でしょう。冷蔵庫で保管する必要はありません。常温でもアルコールは抜けませんし、腐敗もしないからです。
スピリッツのように冷凍庫に入れるのはNG!ブランデーは冷凍すると凍ってしまうので、膨張して瓶が割れる可能性があります。
また、いざ飲む時にもキンキンに冷えたブランデーは、香りが立たないため美味しくありません。
・開封したブランデーの保管方法
先述のとおり、ブランデーは空気や紫外線で劣化します。開封したら何年も飾るのはやめて、「飲むお酒」の棚に移動させましょう。
来客時にしか出さないなど、開封後にしばらく期間が空いてしまいそうな場合は、シールテープでコルクと瓶の間を密閉するのがおすすめです。
有名な製品は「パラフィルム」ですが、大容量ですし高価です。Amazonで「シールテープ」で検索すると、もっと安価で使えそうな類似商品がたくさんあります。そういったテープでもいいでしょう。剥がした後に糊がべったり残らないタイプのテープを選んで下さい。
家の棚で長年眠っているブランデーなどがあれば、それだけでもお宝かもしれません。
興味本位で味見したくなりますが、味がわからない人がちょっとなめるだけというのはもったいないです(味見するなら、バーで一杯飲んでみましょう!)。
どうせなら、味のわかる通の方に飲んでもらった方がお酒も喜ぶでしょう。一度専門の買取業者へ査定に出してみてはいかがでしょうか?
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