ルビーはサファイヤと同一の鉱物で、ダイヤモンドに次ぐ硬度があります。ルビーはラテン語で赤を意味する「ルベウス」に由来する言葉で、古代ローマでは「カンブルクルス(燃える石炭)」と呼ばれていました。
ルビーは独特の生成過程により価値が高く評価されています。ルビーはサファイアと同じ鉱物でできていますが、鉱物にクロムが混ざり、濃い赤色になった鉱石のみルビーと呼ばれます。この混ざり具合のバランスが少なすぎるとピンクサファイアに、多すぎるとグレーが強くなりルビーとしての価値がなくなってしまうのです。自然界では起こりにくいクロムの混ざり合いで生まれたルビーは、奇跡の石とも称されているのです。●ルビーの色と処理
ルビーは赤色が鮮やかになるほど価値が高くなります。ブリリアントカットダイヤモンドの品質基準「4C」のようなものはありませんが、ルビーは赤色の濃さと透明度を3~5段階で評価することが多いようです。
参考URL
https://nanboya.com/jewelry-kaitori/post/ruby-purchase-evaluationpoint/
●ルビーの加熱処理
ダイヤモンドやサファイヤは加熱処理をすることで価値が大きく下がることがありますが、ルビーの場合はそれほど価値が下がることはありません。例えば世界の大半を占めるタイ産ルビーには、赤色が濃すぎて透明度がなく濁ったものが多く見られます。これは鉄分が多く含まれるためで、色味や発色を調整するために加熱処理が行われています。
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●ルビーのインクルージョン含有量
ルビーのインクルージョン(内包物)は少ないほど価値が高くなりますが、スタールビーのようにルビー内部に針状のインクルージョンが一定方向に入っている場合には、逆に価値が高くなります。光を当てるとインクルージョンの筋が美しいスターのように輝くためです。
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●モゴック産ルビー
ミャンマーのモゴック地方で採掘されたルビーは、黒みの原因になる鉄の不純物が少ないため、透明度がとても高く美しい赤色に発色しています。ルビーの最高品質の色とされる「ピジョンブラッド(鳩の血の色)」を産出していて、加熱処理を行っていないルビーは数億で取引されるほど価値が高くなっています。
●スリランカ産ルビー
サファイヤの主要採掘国として知られているスリランカですが、明るく透明度が高い赤色のルビーも産出しています。よく採掘されるのはピンク色に近い「チェリーピンク」と呼ばれるルビーです。ルビーとは思えないほど可愛らしいピンク色で、アクセサリーとして大変人気があります。
●モザンビーク産ルビー
ルビーの採掘国は長年アジアが中心となっていましたが、2000年代に入りアフリカのモザンビークでルビーの新鉱山が開発され、モザンビーク産のルビーが市場に登場するようになりました。モザンビーク産のルビーはオレンジがかった赤色が特徴で年々評価が高まっています。
ルビーの鑑別書をお持ちの場合は、ミャンマーのモゴック産ルビーであるかどうか、加熱処理がされていないかどうかを確認なさってみてください。産地を証明する「産地鑑別レポート」、非加熱ルビーである「非加熱証明書」があればより高額買取が期待できます。
他にも「色と透明度」、「カットの種類」、「重量」、「寸法」、「光の屈折率」、「多色性」、「分光性」、「拡大検査」、「偏光性」、「蛍光性」などを総合的に価値を査定します。鑑別書がない場合はできる限り専門の宝石鑑定士がいる買取店へ査定を依頼することをおすすめします。
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