ギターアンプもオーディオアンプもほぼ一緒だが…

ギターアンプとは？オーディオアンプとは？

ギターアンプとはその名の通り、ギターに接続させて電気的に音を大きくさせる音響機器です。
当初はギターの音を忠実に再現するだけでしたが、その後長い年月を経て、いい音を醸し出すべく改良がなされ、音に歪みや増幅効果を与えられるようになりました。

一方、オーディオアンプとは、CD・レコード等に接続させて、原音を再現させる音響機器です。
ギターアンプと違って、流れてくる音そのものを忠実かつフラットに再生させ、ギターアンプのように加工せずに自然と音を楽しめる効果を生み出しております。

またギターアンプにはリバーブ、オーディオアンプにはサラウンドという特殊機能があり、音を楽しむのに効果を発揮してます。

それぞれの音の違い

先述のように、ギターアンプは音に歪みや増幅効果をもたらし、反対にオーディオアンプは、流れてくる音そのもをフラットかつ忠実に再生させる効果があります。

例えば、エレキギターをオーディオアンプに接続させた場合、ギター特有の「ペンペン」とした音しか再生できないので、平面的な印象しか持てないでしょう。

同様に、CD・レコード等をギターアンプに接続させた場合、やはりモノラルな音しか再生できず、こちらも平面的な印象しか持てなくなります。

やはりそれぞれの音を楽しむためには、ギターはギターアンプに、ステレオ等はオーディオアンプに接続するのがいいようです。

それぞれの歪みの違い

ギターアンプは、歪みを生じさせることによってギター（エレキギター）から発する音を魅力あるものにさせる効果があります。
したがって、段間のコンデンサやバイパスコンデンサなどの値をどのように組み合わせるかという、周波数フィルタ操作をすることによって、製造各社による違いが生じるようです。

一方、オーディオアンプは、歪みを生じさせるとフラットかつ忠実な音を生じさせることができなくなるので、負帰還をかけて歪みを抑え、音をよくするよう調整するようです。
オーディオアンプはフラットな音を出すことが求められるので、いかい直線的な感じが出せるかが鍵となると言えるでしょう。

使用条件とスピーカーについて

１．使用条件
ギターアンプは常に何か歪んだ状態にし、音量を最大にしてディストーション効果を使用して、アンプに負担をかけて使用します。
そうすることでギターから流れる音に歪みを加えて、ギター特有の抑揚のある音を醸し出すことができるといえます。
一方、オーディオアンプは、フラットかつ忠実な音を再生させる必要性から、アンプに負担をかけないよう、無理のない音量で使用することが求められます。

２．スピーカー
ギターアンプの場合、アンプとスピーカーがキャビネット込であり、反対にオーディオアンプの場合はスピーカーとアンプは別であり、裏を返せばスピーカーとアンプの組み合わせを楽しむこともできます。