ダイヤモンドで「本物」と「偽物」では何が違うのでしょうか。決定的な違いはダイヤモンドの成分です。「本物」のダイヤモンドの成分は炭素です。一方「偽物」の代表格であるキュービックジルコニアは成分はダイヤモンドの性質に近い成分を合成した合成石ですが、見た目がダイヤモンドにとても良く似ており、一般の方では見た目で判別することができないほどです。
ダイヤモンドとキュービックジルコニアでは熱伝導率が全く異なるため、息を吹きかけるだけでも本物かどうかおおよそ見分けることができます。
1-1.ダイヤモンド(本物)はほとんど曇らない
ダイヤモンドの熱伝導率は1000~2000 W/(m・K)で、とても熱が伝わりやすい性質を持っています。そのため息を吹きかけてもすぐに曇りが取れます。
1-2.キュービックジルコニア(偽物)は曇りが取れにくい
キュービックジルコニアの熱伝導率は3~4 W/(m・K)と、本物のダイヤモンドと比較すると熱の伝わりにくさがよくわかります。そのため息を吹きかけると、しばらく曇ったままになります。
次の見分け方は、拡大鏡(なければ虫眼鏡でもOK)でカット面をみます。これはダイヤモンドの硬度を利用して見分ける方法です。
●ダイヤモンド(本物)はカット面がシャープ
ダイヤモンドは鉱物の中でも世界一の硬さを持っています。その性質がカット面で確認できます。ダイヤモンドのカット面のラインはとてものシャープで角が立っています。虫眼鏡でも確認できるほどの違いですので、お持ちでしたら確認なさってみてくださいね。
●キュービックジルコニア(偽物)がカット面に丸みがある
一方キュービックジルコニアはダイヤモンドほどの硬度がありませんので、カット面のラインが丸みを帯びています。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、高い親油性があるダイヤモンドの性質を生かして本物かどうかを見分ける方法です。
●ダイヤモンド(本物)は油性ペンを弾かずキレイに印が付く
ダイヤモンドは親油性が高く、油性ペンを弾きません。本物のダイヤモンドであればペンを弾かずにキレイに印が付けられます。
●キュービックジルコニア(偽物)油性ペンを弾き印が付かない
一方キュービックジルコニアは親油性がないため、油性ペンを弾き印が付けられません。
ここまでは主にキュービックジルコニアとの見分け方をご紹介してきましたが、最も本物との見分け方ば難しいのが人工ダイヤモンドです。人工ダイヤモンドの成分は炭素でダイヤモンドと同じです。つまり科学的に見ると本物のダイヤモンドと変わりません。
一番の違いは「価格の安さ」です。人工ダイヤモンドは本物のダイヤモンドの半額以下で取引されています。また大きさも自由に生成できるため「こんなに大きいのに破格!」という場合は疑ったほうがいいかもしれません。
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