落款(らっかん)とは落成款識(らくせいかんし)の略語です。
書画を作成した際に記名や識語(揮毫の場所、状況、豪鬼など)または詩文を書き付けたものを言います。
その文を款記といい、その時に捺す印章が落款印です。
慣習上、署名として押捺された印影、または署名に代えて押捺した印影をさすことも多く、署名用の印を落款と称することもあります。
骨董書画の価値を調べる方法のひとつとして、重要なポイントになるのが作家物かどうかと言う点です。
有名作家の書画にはとても高い価値があるので、何よりもまず落款を探します。
自身である程度の価値が知りたい場合は、表裏どこかにある落款やサインを確認してみましょう。
実は落款にはたくさんの種類が存在します。
しかし鑑定士でもなければ、すべてを覚える必要はありません。
特に価値を見極めるのに大切なポイントとなる3つをおさえておけば問題はないでしょう。
・関防印
作品の右肩に書き始めのしるしとして、または飾りとして、作品の締まりをよくするために押します。
印分は、詩句・熟語など。
・白文印
氏名、姓名を記します。
字入れの都合によって「印」の字を加えてある場合もあり。
・朱文印
雅号または名前を記します。
字入れの都合によって「号〇〇」というように入れてある場合もあり。
謹書の場合は本名を押します。
これだけ分かれば自分で調べるうえでヒントになります。
落款やサインはこういったものに興味や知識がある程度ある人でなければ、パッと見ただけでとても難解なイメージを受けると思います。
辛うじて漢字が分かってもすべて解読できるものの方が少なく、作家によってはネットで調べても分からない印もあります。
しかし価値が分からないからと諦めて、またタンスの奥底へ閉まってしまう前に査定へ出してみてください。
売却するかはまた別の話としても、査定へ出すだけなら無料です。一流の専門家が丁寧に鑑定致します。ぜひ一度ご相談ください。
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