自分ではどうにもできなさそうなら、「おもちゃの病院」へ持って行きましょう。
おもちゃの病院とは、日本おもちゃ病院協会が1996年から行っているおもちゃの修理ボランティア団体です。
登録されているおもちゃドクターの数は、1,589人(2018年3月31日時点)。おもちゃドクターになるためには、養成講座を受講して審査を受ける必要があるので、誰でもなれるわけではありません。
病院の数は、全国に664カ所(2019年6月28日時点)。
児童館やおもちゃ量販店など、さまざまな場所におもちゃの病院があります。
こんなにたくさんのおもちゃの病院があるってこと、ご存じでしたか!?
●日本おもちゃ病院協会
https://www.toyhospital.org
●全国の病院リスト
https://www.toyhospital.org/list
おもちゃの病院は度々メディアに取りあげられているのですが、いくつかの取材でこう答えています。
「修理成功率は約90%」
「分解でき、原因がわかるなら90%は修理可能」
……かっこいいですね!
ただし、持ち込み不可のおもちゃもあります。それは以下。
・エアガン、ガスガン、電動ガンなど
・浮き輪、浮き袋、子ども用プール
・AC100Vに直結するおもちゃ
・骨董的・工芸的な価値のあるもの
・法的に規制のあるもの
レトロなブリキのおもちゃは、レア物には付加価値がついていますが、「骨董的・工芸的価値」があるかどうかは個別に判断されるところでしょう。
修理費は原則無料ですが、実費は別途かかります。
たとえば、髪の抜けたお人形のために100円ショップでウィッグを買ってきてつける、といった例もあるそうです。その場合はウィッグ代は依頼者持ちです。
あくまでもボランティア団体なので、必ず修理を保証してくれるものではないですし、修理の過程で傷がついたなどのクレームはできません。修理することで価値が減じるのでは……といった不安があったり、高額売買されるレア物などはよくよく考え、自己責任でお願いします。
切れたゼンマイの交換や外れた可動部の取り付け直しは難しいかもしれませんが、溶接が外れてしまった程度なら自分で修理することも可能です。
ブリキは鉄と錫なので、ハンダで付けることができます。
ハンダごてもハンダもホームセンターで600円ほどで買えますから、非常に安上がりです。
慣れている方には当たり前の話かもしれませんが、ハンダごては基本的な使い方を誤る方が非常に多いので、以下に注意してください。
●ハンダを温めるのではなく、ハンダを付けたい場所をあたためる
ハンダをあたためると、溶けたはんだがこての上に乗ってしまい、そのあとどうしたらいいかわからなくなる……という場合が多いです。対象を5秒ほどあたため、ハンダを押し当てる。これが正しい使い方です。
また、フラックスというハンダ促進剤を使うのもおすすめ。
あらかじめハンダ付けしたい部分に塗布すると、ハンダが玉のようにならず「べたっ」と密着してくれます。
大事な
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