まず、中国酒の種類は次の5つ、または6つに分けられます。
1.黄酒(ホワンチュウ)もち米やうるち米、もち粟などの穀物を原料とする醸造酒。中国で最も古くから造られている酒
2.白酒(バイチュウ)高粱(コーリャン)やトウモロコシなどを原料とする蒸留酒。現在、最も流通しています
3.薬酒(葯酒)(ヤオチュウ)白酒をベース梅やクコなどの植物や蛇などの動物を漬け込んだ酒。不老長寿のための薬や強壮薬としてのもの
4.果酒(クオチュウ)果実を醸造する酒や白酒などに果実を漬けた酒
5.啤酒(ビール)
6.中国産外来種 ブランデーやウイスキーなど
人気がある銘酒は、生産量が多いだけに白酒に集中しています。
茅台酒(マオタイチュウ)は中国八大酒のひとつであり、世界三大蒸留酒としてブランデー、ウイスキーと共に挙げられています。貴州省特産の高級酒として知られ、「国酒」「酒中珍珠」と賞賛されます。日中国交回復交渉のときには、周恩来首相が茅台酒で田中角栄首相をもてなしたことがありました。
この茅台酒は高粱(コーリャン)を原料とする蒸留酒です・蒸留した茅台酒は甕の中で少なくとも3年以上熟成されるため、高い香気を放ち、アルコール度数は50〜60度とかなり高めです。熟成するほどまろやかになります。とても貴重な酒なので、特別な日のお祝いや目上の人へのプレゼントとして重宝するでしょう。
人気のある白酒5種類
五粮液(ウーリャンイエ)高粱などの5つの原料が名前の由来。香り高く、コクがある高級酒
汾酒(フェンチュー)主原料は高粱。色、香り、味のよさは「三絶」と讃えられるほど
瀘州老窖(ルージョウラオジャオ)穴蔵に貯蔵し、発酵させます
西鳳酒(シーフェンチュウ)蒸留後、柳の枝で編んだ籠に豚の血と石灰をまぜてつくった血料紙というものを貼り付けた容器で3年貯蔵します
古井貢酒(グージンゴンジュウ)古井戸の水で造られ、蘭のような香りがします
白酒はアルコール度数が60度前後と高く、香りが強いという特徴があります。最近は、種類によってはアルコール度数を抑えたものも造られています。
人気のある黄酒、果酒4種
紹興加飯酒(ショウコウチャンファンチュウ)黄酒の一種で、日本に輸入されている紹興酒はほとんどがこちら。もち米を原料とし、甘口で飲みやすいタイプ
桂花陳酒(ケイファチンチュウ)白ワインの一種。木犀の香りがたち、楊貴妃が愛飲したと言われています
煙台紅葡萄酒(イエンタイホンプータオチュウ)山東省産の赤ワイン。中国の葡萄酒は2000年の歴史があるとされています
杏露酒(シンルーチュウ)杏を原料とした果酒で、甘酸っぱく女性に人気
黄酒を何年も熟成させたものを老酒(ラオチュウ)といいます。アルコール度数の高い白酒よりも黄酒や果酒は飲みやすく、プレゼントにも適しています。
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