オークファン(https://aucfan.com)を使って調べました。
オークファンは、さまざまな売買サイトの取引価格を横断検索できるサイトです。
過去10年まで遡って調べることができます(有料プランのみ)。
なお、牛乳瓶のフタには正式名称がないようで、「牛乳瓶のふた」「牛乳瓶のフタ」「牛乳キャップ」「ミルクキャップ」など表記にブレがあります。そのため、「牛乳」で検索して目視で該当するものをピックアップしています。
さっそく見ていきましょう!
●古い牛乳などの蓋 874枚 珍しい蓋いっぱい グリコ雪印明治
落札価格:501,000円
これが過去10年間で一番高く取引されたもの。
40件も入札があります。
一枚あたりは573円です。
きちんと整理されているので、コレクターが手放したケースのようです。
50万円は、すごいですね!
続いてこちら。
●古い牛乳キャップ・ヨーグルトのキャップ 約150個
落札価格:471,000円
少し下がりましたが、一枚あたりは3,140円なので、上の商品よりも良い値段です。
これもコレクターが手放したもののようで、収集ホルダに入ったままの状態です。
高額取引されているものは大量放出がほとんどなので、単価で見ると非常にばらつきがあります。
オークファンは平均落札価格を調べることもできるのですが、枚数がバラバラで出品される牛乳瓶のフタの場合、これを調べても意味がありません。
一枚だけで高額取引されている牛乳瓶のフタはどんなものなのかを調べてみました。
これも目視で調べています。
●牛乳キャップ 大分県 ルナヨーグルトン
落札価格:99,999円
これが1枚で販売された牛乳瓶のフタの中で一番高価なもの。
ほぼ10万円です!入札件数も35件もあります。
ルナヨーグルトンというのは、戦後、西日本で販売されていた乳飲料です(今もヨーグルトンは販売されています)。
ルナヨーグルトンの牛乳瓶のフタは、比較的高額で売買される傾向です。
50年以上前のものなのでシミや変色があります。
それでもこのキャップが特別高価なのは、未使用だから。
使用するとどうしてもフチが折れますが、これはしわもなく平らですね!
●奥尻牛乳のフタ キャップ 蓋 未使用 北海道
落札価格:50,000円
これも未使用品のため高額取引されています。
北海道という手に入りにくい土地柄も高額取引のポイントでしょう。
昭和の終わり頃までは全国各地に牛乳屋さんがあり、乳製品を扱う会社の数も現在よりも多くありました。牛乳瓶のフタには、地名が書かれていたり学校名が書かれていたりと、地域性があってデザインが豊富。それがコレクター心をくすぐります。特に高く売れるものは、次のようなもの。
●未使用品
●穴傷の小さいもの
●手に入りにくい土地のもの
●今はない会社のもの
●時系列になったもの
未使用品は、先ほども例が出てきましたね。
穴傷というのは、若い方にはわからないかもしれません。
牛乳瓶のフタというのは、こういった目打ちのような道具を刺してフタを押し上げるようにして開けます。
牛乳を飲むとフタには必ず穴が開いてしまうのです。だから未使用品に価値が出てます。穴傷はあっても、できるだけ小さい方がいいです。
時系列になったものというのは、同じブランドをシリーズでコレクションしたもののこと。昭和40年から現在までが並んでいたら、資料的価値も出てきます。そういったものはメーカーも保存していない場合も多いので、もしかしたらメーカー自身が社史編纂のために欲しがるかもしれませんよね。
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