宝石のお手入れ方法を語るうえで欠かせないのが、このモース硬度。
モース硬度とは10基準となる鉱物と比較することによって鉱物の硬度を求める経験的な尺度のことです。
アイオライト 7から7.5
アパタイト 5
アズライト 3.5から4
アレキサンドライト 8.5
アクアマリン 7.5から8
エメラルド 7.5から8
オニキス 7
オパール 5.5から6.5
ガーネット 6.5から7.5
カイヤナイト 4.5から7
カルサイト 3
クォーツ(水晶) 7
クリソベリル 8.5
クンツァイト 6.5から7
ゴシェナイト 7.5から8
琥珀(アンバー) 2.5
サファイア 9
サンゴ 3.5
ジェダイト(ひすい・硬玉) 6.5から7
シデライト 3.5から4.5
シリマナイト 6.5から7.5
ジルコン 7.5
真珠 3.5から4
スピネル 7.5から8
スフェーン 5から5.5
スポジュメン 6.5から7
ソーダライト 5.5から6
ゾイサイト 6から7
象牙 2.5
ターコイズ 5から6
ダイオプサイド 5.5から6.5
ダイヤモンド 10
タンザナイト 6から7
トパーズ 8
トリフェイン 6.5から7
トルマリン 7から7.5
ネフライト(ひすい・軟玉) 5から6
ヒデナイト 6.5から7
フローライト(フルオライト) 4
プレナイト 6から6.5
べっ甲 2.5
ヘマタイト 5から6.5
ヘリオドール 7.5から8
ペリドット 6.5から7
マグネサイト 3.5から5
マラカイト 3.5から4
ムーンストーン 6から6.5
めのう(アゲート) 6.5から7
モルガナイト 7.5から8
ラピスラズリ 5から6
ラブラドライト 6から6.5
ルビー 9
レッドベリル 7.5から8
ロードクロサイト(インカローズ) 3.5から4
ロードナイト 5.5から6.5
宝石の専門家でもないのにモース硬度と言われても、困ってしまいますよね。
難しいことは覚えなくて大丈夫。ただひとつだけ、これだけ覚えておいてください。
モース硬度7以下の宝石は、拭いてはダメ。
なぜかというと、モース硬度7である石英が、地球上のありとあらゆる場所に散らばっていて、埃の中にたくさん含まれているから。
見えなくても、綺麗に洗った布でも、石英がくっついていると思ってください。その石英が付いた布で擦るのは、ヤスリをかけるようなもの。小さい傷がついてしまいます。
宝石は硬いものと思われるかもしれませんが、上のモース硬度の一覧を見てもわかるとおり、硬さはいろいろ。モース硬度7以下の宝石もたくさんあります。
●実際のお手入れ方法について
布で擦らずに、宝石についた埃や垢を落とすには、水で洗い流すこと。細かい細工に詰まった汚れはブロアーなどで吹き飛ばすのもいいでしょう。
プラスチックなど柔らかいボールや洗面器などに常温の水を張り、手に持った宝石を漬けて軽く振ります。
これだけで大抵の垢は落ちます。
あとは柔らかい布で、こすらずにソッと包み込んで水分を取り除いてください。
ただし糸で繋げている真珠や琥珀のネックレスなどは、隙間に入った水がなかなか抜けないのでこの方法は使えないので注意。●気を付けてほしいポイント
特に柔らかい琥珀や真珠を洗う際は、ボールや洗面器の底にタオルなどを敷いておきましょう。
うっかり落としただけでも傷が付いてしまいます。
水洗いをした際は必ず、十分に乾燥させてから収納してください。
絶対にドライヤーを当てたりしてはいけません。自然乾燥です!
宝石同士はぶつかり合うことのないようにしまってください。
旅行などに持っていく際にも1点づつ個別に包むくらいの配慮が必要です。
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