硯には芸術的な価値があり、骨董品として収集家に人気です。細工が凝っているものや貴重な石が使われていると買取金額が15万円を超えることも少なくありません。とくに「中国硯」は重宝されていて、愛好家の間では高値で取引されています。
筆で書をしたためるときに使われる「硯」は、ペンが主流になった現代では見る機会もないでしょう。そのため、家の奥でひっそりと眠っていることがあります。気になる品があったら、まずは査定に出してください。思いもよらない買取価格が付くかもしれません。
硯に使われる材料には、いろいろな種類があります。石材で出来たものが一般的ですが、漆器やセラミック、プラスチック製の硯もあります。しかし、骨董品的な価値があるのは貴重な石が使われている硯です。
中国で採れる「端渓石(たんけいせき)」という石は、黒や青、緑、紫などの色をしていて石紋も美しいことで有名です。この石でつくられたものは、「中国硯」とよばれ最高級の硯といわれています。ほかにも、松花江緑石や紅糸石、黎渓石といった石材でつくられた硯も愛好家に人気です。
墨を擦るときの使い心地は、硯に使われている石の品質によって左右されるので、石によって硯の優劣が決まるといっても過言ではないのです。
硯の形は長方形をしたものが一般的ですが、円形や正方形、窪みがない板状、切り採った石の形を残した形など、さまざまなデザインがあります。そこに、龍や花などの細かい細工が施されているものは、見栄えも良く価値も上がるでしょう。
サイズも携帯できる小さなものから、大きく重量があるものまで多様にあります。一見シンプルなものでも、仙人とよばれる方が彫られたものは買取価格が跳ね上がることも!美術館に飾られることもあるほど芸術性の高い硯は、収集家でなくても手にしたいお宝なのです。
いくら材質や細工が良くても、硯の状態が悪ければ評価は下がります。経年劣化による傷や割れは仕方がないですが、ホコリや汚れなどはきれいに清掃することがでるでしょう。査定で価格に差が出るのは、こういった心遣いかもしれませんね。
黒一色で地味なイメージがある硯ですが、多数の愛好家から人気があるので、買取市場でもポイントが高いお品です。大事に扱っていたことが分かる品ほど、愛好家からはニーズがあります。少しでもきれいな状態でお持ちいただければ、高価査定も付けやすくなるのです。
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