鉄器といえば人気があるのは、伝統工芸品にも指定される南部鉄器です。南部鉄器の中でも伝統的形状の「南部形」は、高級な南部鉄瓶として評価され高い価値があります。南部鉄器の風情ある美しさだけでなく、鉄器のもつ鉄分やミネラルが摂取できるメリットなどから、収集家だけでなく健康志向の女性や海外での人気も高まりつつあります。
昔はどの家庭にもあった鉄器ですが、南部鉄器の知名度と質の高さは一級品です。手の込んだ製造方法や、ひとつひとつ手作りされた精巧な模様が刻まれたものは10万円以上するものも……。南部鉄器は骨董品としての価値があり高級品として扱われています。
主に岩手県盛岡市で製造される南部鉄器。その歴史は古く、約400年前から歴史と自然が長い時間をかけて作り上げた工芸品です。
今では旧南部藩に属していた盛岡と、旧伊達藩に属していた水沢のどちらの鉄器も南部鉄器として伝統工芸品として指定されています。
盛岡では質の良い鉄資源や粘土などが豊富であり、鋳物産業に適した立地でした。それに加え歴代の南部藩主が茶道に造詣が深く、文化を広めた背景から茶の湯釜が広まります。その後煎茶道の発展により、茶の湯釜を小さくし口とツルを付けた鉄瓶が作られると、鉄瓶はその手軽さから人気に。伝統的な製法で作られる南部鉄器は「鉄瓶といえば南部鉄器」と言われるほど知名度を高めていったのです。
鉄器の中でも特に有名な南部鉄器。その中でも価値があるといわれる高級品をを見分けるポイントをご紹介します。
─3-1.製造方法
南部鉄器の製造方法には大きく2つあります。生産といわれるアルミなどでプレスし型を作る方法は、安価に大量生産できる製法です。
一方、鋳型を用いてひとつひとつ手作りで焼き上げる製法を焼型といいます。手間のかかる焼き方で高級品とされます。
―3-2.形状
南部鉄器の形状にはさまざなものがありますが、主に座付き、尾垂れに羽欠きを施したものが「南部型」と呼ばれ、高級鉄瓶とされます。
─3-2.文様
南部鉄器独自のものとして有名なアラレ文様をはじめ、焼型によりひとつずつ刻まれた文様を持つものは価値が高く評価されます。
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