1-1.備前焼
産地:岡山県備前市
種類:炻器(せっき)
歴史:6世紀、最も古い窯場
特徴:釉薬を用いず、高温で土を長時間「焼き締める」方法で作られます。非常に強度が高いので、壺や花瓶が多く作られています。赤茶色で土らしい朴訥とした味わいがあります。釉薬で覆われないため、火の当たり具合や灰の付着など、焼き方によって表面に変化が現れることが特徴で、一つとして同じ物がないのも魅力。
1-2.美濃焼
産地:岐阜県東濃エリア
種類:陶器・磁器
歴史:16世紀、織田信長の経済政策により発展
特徴:美濃地方は、日本の食器生産量の60%を占める陶器の一大産地。ここで作られた陶磁器が美濃焼と呼ばれますが、美濃焼にははっきり言って「特にこれといった特徴」がありません。規模が大きいがために、様々な技法による多様な陶器が作られているためです。一点物の高級品から機械生産によるタイルまで、非常に幅広く生産されています。タイルのシェアは国内約50%です。
1-3.有田焼
産地:佐賀県有田町
種類:磁器
歴史:17世紀初期、朝鮮から製法、中国から図柄を学ぶ
特徴:乳白色の素地に繊細で多彩な絵付けが施されます。17世紀にヨーロッパへの輸出が始まり、海外でも非常に評価が高い磁器です。それまでは中国がアジアの陶器の主な輸出国でしたが、明から清に王朝が変わる混乱の中、中国は1656年に海禁政策(事実上の貿易禁止)を敷きます。それが、中国の陶磁器貿易を自ら減退させる原因となりました。その代わりに台頭したのが日本の有田焼です。今でもヨーロッパには有田焼の絵柄に魅せられたコレクターが多数います。
1-4.伊万里焼
産地:佐賀県有田町
種類:磁器
歴史:17世紀初期、朝鮮から製法、中国から図柄を学ぶ
特徴:有田焼と特徴は同じ。昔は出荷港により焼き物を区別したため、伊万里港から積み出しされていた有田焼を伊万里焼と呼びました。明治時代以降は焼き物が生産地の名で呼ばれるようになるため、すべて「有田焼」となります。特に、江戸時代までに伊万里港から出荷された古い有田焼は「古伊万里」と区別され珍重されます。
基本的には、古いものであればあるほど希少価値があります。また、作家物は高価買取されます。近代の器で、厳密には骨董でないものでも、人間国宝の作などは取引の対象です。
・ひび割れていても大丈夫
完全な破損ではなく、傷や汚れが目立たないひび割れ程度であれば買取ってもらうことができます。古い陶磁器には、細かい釉薬のひび割れがあることもありますが、これは「経年貫入」と呼ばれるもので、価値を損なう傷ではありません。ヘタにご自身で漂白などをしないようにしましょう。
・鑑定書がなくても大丈夫
骨董焼き物を買取ってもらうときは、その都度鑑定士が査定します。特に鑑定書は不要です。
・窯元がわからなくても大丈夫
骨董焼き物本体やウコン布(焼き物を包んでいる布)のサイン、箱書きなどから釜を割り出すことができます。ご自身で窯元がわからなくても大丈夫です。
・箱がなくても大丈夫
箱書きは製造された時代を割り出すための重要な資料の一つで、これがある方が高価買取の対象となります。しかし、箱の方が痛みが早いので、当初の箱が失われて別の箱に入れられているとう例は多いもの。焼き物自体に価値があれば買取の対象となります。
・作者不明でも大丈夫
骨董焼き物本体か箱、紙、布にサインがあれば作者がわからなくても買取ってもらえます。
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