・製造から10年以上が経過した墨
古墨とは、書道に使う墨で製造後10年以上経過した墨のことです。10年以上経つと墨から水分がほどよく抜け、安定した色合いや発色になるため、書道家や書道愛好家は古墨しか使わない方も多いといいます。
・中国で製造された墨は高品質で芸術的な価値がある
固形墨は中国が発祥の地で、漢の時代に作り始められたといわれています。中でも「曹素功、汪近聖、汪節庵、胡開文」は清代4大製墨名家といわれ、原料や製法に並々ならぬこだわりがあります。
・日本の墨は需要が少ない
日本の墨は中国の古墨より歴史が浅く、芸術的価値という点ではやや低い立場にあるのが現状です。
・墨自体に華やかな着色や彫り物に芸術的価値がある
中国の古墨には華やかな着色や彫り物が施されていることから、書道に使うだけでなく美術品、芸術品としての価値が高く評価されています。
書の特別展などで披露される古墨には、墨の鮮やかさ、にじみの美しさ、品格、厚みが増し、美術品としても秀でるものがあります。
・歴史的価値も加味されている
中国での墨の歴史は、紀元前1500年以前、殷の時代から始まったといわれています。数百年の時を経て現代まで継がれてきた歴史と、時間とともに墨色に出てくる味わいが加味され、さらに価値が高くなります。
・墨の状態が良好である
墨は湿気に弱く、カビが生えやすいものです。湿気で劣化すると欠けやヒビがおきやすく、価値が下がってしまいます。できる限り湿気に影響されない場所で保管をすることが大切です。
・墨が入っていた箱がある
古墨は未使用品の買取価格が高くなります。使用品でも古墨に価値があれば高額査定の対象になることがあります。さらに墨が入っていた箱、桐箱などが揃っていればベストです。
古墨は、1本あたり千円〜3万円程度で取引されています。ただし、高い物だと10万~15万円になることもあります。箱が付いているものや、数本セットになったものは買取価格が高くなります。
乾隆御墨(文遡閣詩) ○○円
乾隆御墨(彩墨) ○○円
敬勝斉蔵墨 ○○円
胡開文 ○○円
龍鳳呈祥(程君房製) ○○円
百子図(程君房製) ○○円
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