エメラルドはギリシャ語で「緑の貴石」を意味する「スマラグドス」が語源といわれています。エメラルドは地中深くの岩盤の中にアルミニウムやベリリウムを含んだマグマが入り込み、冷えながら結晶を作って行く過程で誕生しました。クロムが含まれることで鮮やかな緑色が生まれます。
エメラルドは宝飾品として以外にも、解毒作用がある石として考えられていて、薬としても用いられてきました。エジプトでは数千年前からエメラルドが大切に扱われてきた形跡があるそうです。クレオパトラはエメラルド鉱山に自らの名をつけるほどだったといわれています。
●エメラルドの色
エメラルドは他の宝石と比較して、色味がとても重要になります。評価が高くなるのは鮮やかな緑~深い青緑です。インクルージョンが多く柔らかめなので、宝石職人のカット技術によりグレードが変わってきます。
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https://nanboya.com/jewelry-kaitori/post/emerald-purchase-evaluationpoint/
●エメラルドの加熱処理
エメラルドは加熱処理をすることによって鮮やかで美しい緑色が生まれます。非加熱処理のエメラルドはほとんど流通していません。
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●エメラルドのインクルージョン含有量
エメラルドには内部に傷やインクルージョンがないものはほとんどありません。傷やインクルージョンは当然あるものとして価値を評価します。インクルージョンの量のみで価値が下がることはありません。ルビーと同様に針状のインクルージョンがキャッツアイ効果を示すエメラルドもあり、エメラルド・キャッツアイと呼ばれ、希少価値が高くなっています。
しかし傷やインクルージョンを消す加工がされていたり、オイルや樹脂を浸透させる加工をして美しくみせるものは価値が大きく下がります。
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●サンダワナ産エメラルド
アフリカのジンバブエ南部にあるサンダワナ鉱山で採掘されるエメラルドは、小粒ながら大変良質で、黄色みがかったグリーンが特徴です。小さいエメラルドはメレの特徴を活かした繊細なジュエリーに使用され、多くの宝石愛好家に支持されています。
●コロンビア産エメラルド
コロンビア産のエメラルドは柔らかい印象のブルー帯びたグリーンが特徴です。彩度を下げるグレーは混ざっている印象がありません。コロンビア産のエメラルドの原石は表層は濃い緑、内部は淡い緑で、この石の性質を活かすために考えられたカットが「エメラルドカット」です。
●ザンビア産エメラルド
アフリカ南部に位置するザンビア産のエメラルドは、宝石市場での希少価値が高く、需要が非常に高まっています。コロンビア産のエメラルドと比較すると青みがかった緑色が特徴です。原石が丸みを帯びているので、加工時はエメラルドカットではなく丸い形状にカット、研磨されます。
エメラルドの鑑別書をお持ちの場合は、産地が分かる証明書があれば査定時に持参なさってください。エメラルドは産地により査定が大きく変わることがあります。
他にも「色と透明度」、「カットの種類」、「重量」、「寸法」、「光の屈折率」、「多色性」、「分光性」、「拡大検査」、「偏光性」、「蛍光性」などを総合的に価値を査定します。鑑別書がない場合はできる限り専門の宝石鑑定士がいる買取店へ査定を依頼することをおすすめします。
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